UWC校での生活
UWCにおける教育
UWC各校は世界各国から選抜・派遣された生徒(日本の場合は高校生)を中等教育期間終了前の2年間受け入れます。日本からの派遣生は高校2年生の9月(実際の渡航時期は各校により異なる)から2年間、国際バカロレア(International Baccalaureate=IB)の主にディプロマプログラムに則った教育を受けます。
授業は少人数の議論形式が中心で、大学のゼミに近い雰囲気です。日々の宿題でエッセイやレポートが数多く課されることも、大学の授業に近いかもしれません。
国際バカロレアとディプロマプログラム
インターナショナルスクールの卒業生に、国際的に認められる大学入学資格を与え、大学進学へのルートを確保するとともに、学生の柔軟な知性の育成と,国際理解教育の促進に資することを目的とした教育制度です。
国際バカロレアは、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
生徒の年齢に応じ、UWCで採用しているディプロマプログラム(DP)、キャリアリレーテッドプログラム(CP)のほか、プライマリーイヤーズプログラム(PYP)、ミドルイヤーズプログラム(MYP)、があります。
ディプロマプログラムでは、以下の6グループの教科を履修します。ただし、グループ6は他のグループの科目に代えることも可能です。
グループ1 (母国語)
グループ2(外国語)
グループ3(社会)
グループ4(理科)
グループ5(数学)
グループ6(芸術)
このほか、必修科目としてTheory of Knowledge(TOK、知識の理論)、Extended Essay(EE、課題論文)、Creativity, Activity & Service(CAS、創造性・活動・奉仕)の3つがあります。
Theory of Knowledge(TOK)
Extend Essay (EE)
Creativity, Activity & Service (CAS)
寮生活
基本的に全寮制で、様々な国から集まった生徒たちと一緒に相部屋生活を送ります。
文化などが全く異なる生徒が1つの部屋で過ごすため、ルームメイト同士で異なる意見をぶつけ合うことは珍しくありません。その経験は、文化・価値観・慣習の差異を受け入れたうえでコミュニケーションをとる力となっていきます。
年間スケジュール
9月に新年度が開始し、冬休みをはさんで翌年初夏に学年末を迎えます。
プロジェクトウィークとは、1週間から10日間にわたって、文化体験やボランティア等、興味のあるプロジェクトを選び、仲間とともに実践する活動です(具体的な時期はカレッジごとに異なります)。
その他、自国の文化紹介など、生徒主体の様々なイベントが定期的に開催されます。