ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)とは
ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)とは
ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)は、教育をとおし て平和と持続可能な未来のために人々、国家、文化を結びつけることを目的とした民間教育機関です。世界各国の国内委員会(UWC National Committees)が選抜・派遣した生徒 を世界 18 の国・地域にあるUWC校(カレッジ)で 2 年間受け入れます。カレッジという名前ですが、日本の「高校」にあたり、日本からの生徒は派遣時点で高校 2 年生(出願時高校 1 年生)です。UWCに派遣された生徒は約 2 年間、世界各国から集まった生徒とともに、国際バカロ レアの主にディプロマ課程のカリキュラムに沿った教育を受けます。その中には国際理解 を深める機会、各種ボランティアを行う機会等が設けられています。現在までに、イギリス、カナダ、イタリア、アメリカ、インド、香港、ノルウェー、オランダ、ドイツ、日本タンザニア等、世界各地に18のUWC校(高校)が開校されています。
UWC国際本部は「UWC」を、平和と持続可能な未来のため、教育が人、国、文化を結び付ける力となるようにする、世界的な運動と位置付けています。
参考:What is UWC?(英語)
https://www.uwc.org/about
UWCの沿革
UWCの創設者であるカート・ハーンは、1955年にパリのNATO防衛大学での講義に赴いた際、ほんの少し前まで第二次世界大戦で敵対していた軍人たちが協力と忠誠心を示したことに感銘を受けました。
ハーンは、すでに多くの学校や教育機関の設立に関与しており、教育に対する考え方を常に練りあげていました。彼はその当時、社会における「思いやりの減少」の流れを反転させる必要性と同じくらい、平和への道筋としての教育の力について頻繁に語っていました。
UWCの誕生は、これらの考え方が融合したものでした。
1962年に最初のUWC校となるアトランティック・カレッジ(現在はUWCアトランティックに改称)が開校しました。異なる背景を持つ若者たちが共に教育を受ければ将来の争いごとを防ぐための理解を深めることができる、という考えに基づいて建てられました。
その後も世界各地にUWC校が開校し、2017年には International School of Asia, Karuizawa (ISAK)が17番目のUWC校としてUWC ISAK Japanとなりました。